VOICE SPACE
  詩と音楽のコラボレーション集団 "VOICE SPACE" 公式ブログ
CD

声のまぼろし

CD「声のまぼろし」
2010年2月28日発売 ¥2000
ご購入はこちら→RAGTIME



Information

VOICE SPACE 

Author:VOICE SPACE 
・VOICE SPACEとは
東京芸術大学音楽学部の学生、院生、卒業生を中心とした、 現代詩を研究する音楽グループ。「音楽文芸」講座担当の佐々木幹郎氏、成田英明氏を顧問として2004年に発足。
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深沢幸雄展コンサート
11日の公演は積雪のため中止となってしまいました市原湖畔美術館での深沢幸雄展コンサートですが、
23日の回は無事に行われました!



深沢幸雄さんの素敵な作品に囲まれながらのびのび演奏できました!

このような機会を与えてくださいました市原湖畔美術館に感謝いたします。

セットリスト

★プレミニコンサート(15:00開演の部)

1.メヒコのマリンバ弾き(詩曲:深沢幸雄/編曲:澤村祐司)
Vo:黄木透、小田朋美、渡辺元子、石井千鶴
箏:澤村祐司
Vc:関口将史
Pf:中村裕美

2.したもじり(詩:谷川俊太郎/曲:中村裕美)
尺八:渡辺元子
鼓:石井千鶴

3.恋(詩:佐々木幹郎/曲:澤村祐司)
朗読:石井千鶴
箏:澤村祐司

4.北の海(詩:中原中也/曲:中村裕美)
Ten:黄木透
箏:澤村祐司
Pf:中村裕美

5.曇天(詩:中原中也/曲:中村裕美)
Ten:黄木透
尺八:渡辺元子
Vc:関口将史
Pf:中村裕美

6.六月の雨(詩:中原中也/曲:中村裕美)
Ten:黄木透
箏:澤村祐司
Vc:関口将史
Pf:中村裕美


★本公演(18:00開演の部)

1.メヒコのマリンバ弾き(詩曲:深沢幸雄/編曲:澤村祐司)
Vo:黄木透、小田朋美、渡辺元子、石井千鶴
A.Sax:大石俊太郎
箏:澤村祐司
Vc:関口将史
Pf:中村裕美

2.曇天(詩:中原中也/曲:中村裕美)
Ten:黄木透
尺八:渡辺元子
Vc:関口将史
Pf:中村裕美

3.北の海(詩:中原中也/曲:中村裕美)
Ten:黄木透
箏:澤村祐司
Pf:中村裕美

4.湖上(詩:中原中也/曲:中村裕美)
Ten:黄木透
S.Sax:大石俊太郎
Vc:関口将史
Pf:中村裕美

5.雨飾山(詩:佐々木幹郎/曲:小田朋美)
鼓&朗読:石井千鶴
尺八:渡辺元子
箏:澤村祐司
Pf:小田朋美

6.ぬすびと(詩:宮沢賢治/曲:小田朋美)
Vo&Pf:小田朋美
A.Sax:大石俊太郎
Vc:関口将史

7.間奏曲~『おれはひとりの修羅なのだ』より(詩:宮沢賢治/構成:早坂牧子/曲:中村裕美)
Vo:黄木透、中村裕美、石井千鶴、澤村祐司、小田朋美
S.Sax:大石俊太郎
尺八:渡辺元子
Vc:関口将史

8.風が吹き風が吹き(詩:宮沢賢治/曲:小田朋美)
Vo:黄木透
Vo&Pf:小田朋美
Cho:中村裕美
A.Sax:大石俊太郎
Vc:関口将史
尺八:渡辺元子
鼓:石井千鶴
箏:澤村祐司

9.月夜の浜辺(詩:中原中也/曲:中村裕美)
Ten:黄木透
Cho:小田朋美
A.Sax:大石俊太郎
Vc:関口将史
Pf:中村裕美

深沢幸雄展は3/2まで開催しております!


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公明新聞にVOICE SPACE!
詩人の藤原安紀子さんより第5回東京インスピレーションの公演評を頂戴しました。
これは2月12日の公明新聞に掲載されました。

VS高円寺新聞評

無限遠点
                   藤原安紀子

 不思議なものを見た。
 暁にまだ届かない藍の闇に、しかくい灯(あか)りが浮かんでいる。そこは空で、ひとの灯りの場ではない。星月の瞬きほどはちいさくなく、手を振るひとが収まるくらいのしかくである。宇宙船でも幽霊でもなく、出入口として開かれてある。空にポンと浮かんだものが、たしかにある。
 あの声のようだ。不思議な声だった。かたちあるひとの声が歌い、楽器も調べを奏でるのだが、湧きたつものが像をも破る。声のカオスなのだった。ひとりは全体にまでひろがり、ふくらみ、跳ね、はじけ、無限遠まで駆けぬける。
声は抽象ではない。VOICE SPACEという、詩と音楽のパプォーマンスグループが実際に生み出している音色である。『東京インスピレーションvol.5  おれはひとりの修羅なのだ』の舞台で、生のそれらに出会った。タイトルどおりの宮沢賢治。他に中原中也、谷川俊太郎、佐々木幹郎、若い現代詩まで、「言葉」をモチーフにして、詩と音楽のコラボレーションをみずみずしく興ずる、粒ぞろいの声たち。
音楽を「音による芸術」と厳密にいうならば、まぎれもなく、VOICE SPACEはそのことを体現している。肉声や楽音、リズム、波動までも細分化し、極限まで膨張させる。「これはいったいなんなのだ」体感して独りごち、「修羅なのだ」そのまま頷(うなず)いている。
 限界について想う。知性や体力、時間や場所、生命の息吹も、わたしたちは限りあるものとして識(し)ろうとする。しかし容易(たやす)くそれの限界を突破していくものが、たしかにある。その力を前にして、有限なるものはない。「言葉」は、得体の知れない未知なる力の象徴であり、あらゆるものに先立って在った。そして、果てなき果てまで、伴走するのだ。
不思議なものは、ほんとうはない。己(おのれ)の認識のうちに収まらないものを、そう呼ぶなよ、わたしたち。

(「公明新聞」コラム欄「言葉の遠近法」、2014年2月12日)


第5回東京インスピレーションにおいてVOICE SPACEは
藤原安紀子さんの『ア ナザ ミミクリ』(2013年現代詩花椿賞受賞作品)に挑戦いたしました。
もともと、詩集を開いた瞬間から言葉が立体的に浮かび上がってくるようなとてもわくわくする詩作品。
声にし、音楽にすることでまた違った楽しみができるよう、これからもレパートリーにして精進したいと思います。
この詩を使用することを快諾していただき、またこのような評をいただき、この場で藤原さんに御礼を申し上げます。


また、2月11日に予定しておりました市原湖畔美術館での「深沢幸雄展コンサート」は
現地の積雪状態、交通アクセスの事情により急遽中止となりました。
ご来場を予定されていたお客様には大変ご迷惑をおかけ致しました事をお詫び申し上げます。

なお、「深沢幸雄展コンサート」は2月23日18:00からも予定しております。
ギャラリーの中で音楽を楽しむ、なかなか素敵な会になりそうです。未発表曲も演奏予定です。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。