VOICE SPACE
  詩と音楽のコラボレーション集団 "VOICE SPACE" 公式ブログ
CD

声のまぼろし

CD「声のまぼろし」
2010年2月28日発売 ¥2000
ご購入はこちら→RAGTIME



Information

VOICE SPACE 

Author:VOICE SPACE 
・VOICE SPACEとは
東京芸術大学音楽学部の学生、院生、卒業生を中心とした、 現代詩を研究する音楽グループ。「音楽文芸」講座担当の佐々木幹郎氏、成田英明氏を顧問として2004年に発足。
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VOICE SPACE in 倉敷
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倉敷インスピレーション2006のレポートと併せてご覧ください。

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プレゼンテーション Ⅱ 上演作品決定!!
7月18日は第2回目のプレゼンテーション@芸大(>>前回の様子)。
倉敷で上演する作品を決定しなければいけないので、
「この日までには絶対に作ってくるように!」
とのお達しが出ていました。

そんなわけで、前回は発表しなかったメンバーたちが新たに新作を持ち寄ってきました。
この日のプレゼンに名乗りをあげた作品たち(↓)。
ホワイトボードには発表順と演奏時間が書かれています。

演目

コンサートでの"VOICE SPACE"の持ち時間は限られているため、
全員の作品はどうしたって演奏できません。
苦渋の決断をしなければいけないシーンもあり、いつになくシリアスな時も流れました。
そして、倉敷インスピレーションでは以下の5作品が上演されることが決まりました。
以下、作曲者および朗読者の名前と、その上演作品の題名です。

(1)成田英明先生 「メアリーとダニーの庭」
(2)早坂牧子+服部響子+萬谷衣里 「朝顔」
(3)澤村祐司 「ひとこと」
(4)中村裕美 「りんごへの固執」
(5)森川孝太朗 「海」「殺す」「不思議」「三十億六千万」「朝」


いずれも詩は谷川俊太郎、佐々木幹郎両氏のものです。
(どれがどちらの作品か、分かった人はかなりの通かも。)
演奏形態は、ソロの語りから重唱・奏、バンド演奏入りの朗読、
メンバーほぼ全員出動のスペクタクル大作まで、どれひとつとして似たものがない異色ずくし。
演奏する他の出演者たちについては、追ってご紹介していきますね!

佐々木先生も、
「たいへん質の高い作品構成になったと思う。
特に森川作品は"VOICE SPACE"を代表する名作。」
とコメント。
うお~!一気にテンション上がってきましたよ!!

森川作品プレゼン中... (撮影:成田英明先生)
森川作品プレゼン中...

森川作品は実は、この日が初合わせだったんです。
「正直初日はあまりうまくいかないだろうと思っていましたが、
さすがです。恐れ入りました。」
とは、作曲者・森川孝太朗さんの出演者に対するコメント。

プレゼンが終わって

演目も確定したところで、"VOICE SPACE"はこれから本格的な練習に入ります。
8月には山小屋での合宿を控えており、そこでも結束を固めることでしょう。

こちら(↓)はその山小屋にて生産されているジャムで、その名も"アリスジャム"。
(山小屋については、月刊「みすず」に、毎号、佐々木先生執筆の
「山小屋便り」が連載されていますので、ぜひ本屋さんでお手にとってみてください。)

アリスジャムと倉敷チラシ

「倉敷インスピレーション」のチラシ
も出来上がりましたよ!

ちなみに、この"VOICE SPACE"公式ブログの立ち上げに関してですが、
実は私(萬谷)が言いだしっぺだったりします。
倉敷インスピレーション公演を楽しみに待ってくださっている皆さんや、
"VOICE SPACE"って何? どんなことしてるの?
という方々への情報発信ができればと思い、スタートした次第です。
コンサートへ向けての準備など、舞台裏の段階から掘り下げて、
皆さんに楽しんでいただけるよう、なるべく頻繁に更新していく予定です。
どうぞよろしくお願いいたします!

(by 萬谷)


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小口ゆいさんの朗読会

7月13日、VOICE SPACEでは、朗読女優小口ゆいさんをお迎えして、
朗読を聴かせていただく機会を持ちました。(撮影:成田英明先生)

Ms.Yui Oguchi

小口さんは、「日本語の美しさ、声に出して読むことの素晴らしさを一人でも多くの人に届けたい」と、
舞台、テレビ、ラジオなどで幅広くご活躍中の朗読女優さんです。
山口県出身ということもあって、同郷の詩人金子みすゞや中原中也の作品を
朗読する機会を多く持ってこられました。

来る2007年は中原中也の生誕100周年にあたり、
中也にちなんだ様々なイベント、公演が企画されています。
小口さんも、中原中也の母フクさんの回想記『私の上に降る雪は』(講談社)をもとに、
中也の詩の朗読を織り交ぜながら中也の生涯を辿る
舞台公演の計画を持っておられました。
これが、中原中也研究の第一人者であり、
VOICE SPACEも何らかの形で中也関連の企画に関わることを考えていた我らがボス、
佐々木幹郎先生の思惑と完全に一致!
VOICE SPACEは、佐々木先生の監修のもと、
台本構成、音楽、映像の各分野を担当することになりました。
「中原中也をめぐる、声と音楽のファンタジー」というのが現時点でのイメージ。
声で、音で、映像で、中也の30年の生涯と、その詩の魅力を立ち上らせる――
ちょっとこれは滅多にない贅沢な、そして斬新な試みになりそうです。
ちなみに、「中原中也の詩と音楽」というテーマをぶらさげて大学院へ入ってきた
私、早坂としては、もう涙がちょちょぎれちゃうほど嬉しい企画ですよこりゃ・・・

Ms.Yui Oguchi

そんなこんなで、倉敷の練習で集まることになっていた13日に小口さんにも来ていただいて、
中也の詩数篇と『私の上に降る雪は』の中から一部分を朗読していただきました。
しっとりとしみゆく声、やわらかな語り口!
小さな頃に昔話を聞いた、あの空気がふわりと蘇ってくるような、なつかしさ。
一同しばし時を忘れて聞き入りました。
『私の上に・・・』は、中也の母フクさんの口述記録。
「~じゃろう」「~しよります」など、山口方言で語られたフクさんの声に扮するのは、
山口県出身の小口さんならでは。
日本人形のようにかわいらしい小口さんの姿が、次第に詩人の母の姿と重なってきます。

この母の声と、中也の詩の朗読がどう響きあっていくのか、
音と映像の織り成す世界で、どう変幻していくのか、
今後の展開が非常に楽しみです。
この舞台企画に大きな希望と確信をもって、小さな朗読会を終えたのでした。

舞台は2007年10月、都内での上演を目指しています。
今後も継続して進行状況をお伝えしていきたいと思っています。
乞うご期待!

(by 早坂)




佐々木先生のリハーサル風景
小口ゆいさんの朗読会が行われた7月13日は、
同じ場所で佐々木幹郎先生のリハーサルも行われました。(撮影:成田英明先生)

佐々木先生リハーサル

「倉敷インスピレーション」は、もっとも新しい声の実験の場。
VOICE SPACE顧問で詩人の佐々木先生は、
現代詩という異色の組み合わせに取り組んでいます。
「鼓の音で詩の言葉を壊すこと、
言葉に憑依して、変化させること」がテーマ。
作者による自作詩朗読の面白さです。
演奏するのは邦楽科の石井さん。
鼓を持つ姿が凛々しいですね。

こちらも期待大!!お楽しみに☆

(by 萬谷)




山陽新聞ニュースより
山陽新聞に「第2回倉敷インスピレーション」の案内記事が!
VOICE SPACE もちゃんと載っています♪

●9月30日 アイビースクエアで谷川俊太郎さん、小室等さん競演
 
 詩人の谷川俊太郎さんや音楽家の小室等さんらを招いた「倉敷インスピレーション 詩と音楽のコンサート」(くらしきTMOなど主催)が9月30日、倉敷市本町の倉敷アイビースクエア・フローラルコートを会場に開催される。
 倉敷から新たな文化発信をと、大原美術館(同市中央)と倉敷民芸館(同所)で昨年初めて開かれ、今回で2回目。すぐにチケットが完売し、入場できない希望者も多かったことから、より広い会場に移した。
当日は2人のほか、詩人佐々木幹郎さん、東京芸術大の学生らでつくる音楽グループ「VOICE SPACE」が出演。詩の朗読と音楽の演奏で“競演”する。開演は午後6時半。定員400人で、入場料4000円。
 前日の29日には、午後7時から旅館御園(同市老松町)で前夜祭もあり、出演者が参加者と交流する。定員100人。入場料5000円(弁当・飲み物付き)。
 いずれも未就学児の入場は不可。チケットは倉敷商工会議所(086―424―2111)や御園(086―422―3618)などで販売している。

【山陽新聞より / 2006年7月16日掲載】




プレゼンテーション Ⅰ
6月8日は芸大のとある講義室にて、「倉敷インスピレーション」へ向けた
第1回目のプレゼンテーションがありました。

VOICE SPACEのメンバーは、それぞれの持ちネタを披露。
どんな作品が出てくるのか、そして
どの作品が倉敷で上演されることになるのか…!
(まあ一種のオーディションみたいなものです)

谷川俊太郎、佐々木幹郎両氏の詩を朗読する
というのが基本スタイルですが、ただ朗読するだけではありません。
そこへ「音楽」が合わさってくるんです。

日本の伝統楽器の演奏あり、
琴独奏!


アイリッシュ・ミュージックあり…。
(e)Shuzo Band

こちらは(e)Shuzo Band。
「かっこいいしゅうぞうばんど」と発音するのが正しい読み方です。

ふだんは鼓を演奏する石井さんが、こんな楽器を持ってきました。
オルゴール

これ、「オルゴール」っていうんですって。
へ?オルゴール?
どこをどう見てこれがオルゴールなんでしょうか。謎です。


詩 研究。

プレゼンのあとはミーティング。

佐々木幹郎 演説中。

佐々木氏の後ろでカメラを構えているのは、旅館「御園」の女将さん。
倉敷インスピレーション前夜祭の会場となる「御園」は、私たち
VOICE SPACEがコンサート期間中、宿泊させていただくところでもあります。
女将さんは倉敷からはるばる見学に来てくださったんですよ。


おまけ(↓)。
ヴィンテージ登場

思いがけない貢ぎ物の登場で場内騒然とする、の図。

プレゼンテーション Ⅱへつづく... 

(by 萬谷)



第2回 倉敷インスピレーション ~詩と音楽のコンサート~
かたりあかす みみをすます それぞれのインスピレーション
我々、VOICE SPACE ―東京芸術大学現代詩研究会― が、倉敷に上陸!
谷川俊太郎さん、小室等さんとともに「倉敷インスピレーション」へ出演します!

倉敷インスピレーション

第4回おかやま県民文化祭協賛事業 ~詩と音楽のコンサート~
第2回 倉敷インスピレーション 
音、言葉、響きの森へ

 前夜祭 谷川俊太郎+小室等+佐々木幹郎を交えて、参加者との交流会
日時:2006年929日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場:旅館「御園」
出演:VOICE SPACE + (e)Shuzo Band
入場料:5,000円(弁当+ドリンク付)
お問い合わせ:旅館「御園」℡:086-422-3618

【VOICE SPACE街頭ライブ】
日時:2006年930日(土)午後 予定
演奏:アイルランド・ミュージック
場所:美観地区周辺

■ 詩と音楽のコンサート
日時:2006年930日(土) 18:30開演(18:00開場)
会場:倉敷アイビースクエア フローラルコート
入場料:4,000円
出演:詩/谷川俊太郎、佐々木幹郎 音楽/小室等、VOICE SPACE
お問い合わせ:くらしきTMO ℡:086-424-2111

■ チケットのお申し込み先はこちら
倉敷商工会議所くらしきTMO ℡:086-424-2111
旅館「御園」  ℡:086-422-3618
倉敷市文化振興財団  ℡:086-434-0010
天満屋倉敷店  ℡:086-426-2177
ぎんざや ℡:086-222-3244







谷川俊太郎さんの特別講義 "みみをすます"
2006年1月19日、東京芸術大学にて詩人の谷川俊太郎氏を迎えて、
同じく詩人でVOICE SPACE顧問・佐々木幹郎先生との特別対談が行われました。

詩人たち


谷川氏の作品に様々な作曲家が音楽をつけた作品のCD鑑賞を交えながら
音楽と詩との関わり合いをテーマにお話が展開されました。
曲によっては谷川氏ご本人がマイクを握り熱唱してくださるシーンも!
谷川氏が歌ってくださった♪ピ~ヒョロロ~がまるをかく♪の歌は
ナンセンスでかわいい詩に胸がキュ~ンとなってしまいました★
谷川氏は落ち着いてお話されるのですが、その中には熱いものを感じました。
この熱唱も含め、御自分の年齢を「ななじゅうヨン様」って言っちゃったり等
終始ノリノリのお茶目なおじいさんでした。

谷川氏は沢山の現代の作曲家と交流があり
講義中も武満徹、湯浅譲二、寺島尚彦、小室等、御子息の谷川賢作氏等の
お名前が挙がっていましたが
その谷川氏の音楽知識の豊富さからここでは書きつくせない程深いお話に。
(なんと、幼少の頃はピアノも習ってらっしゃったそうですよ)
紹介された作品も、合唱曲からジャズ、電子音楽に至るまで
幅広い音楽ジャンルに渡ります。
武満徹作曲の「3+3」というスロースウィング風の歌が
とってもユニークな詩で会場から笑いが漏れていました。

谷川さん


1時間半に及ぶ刺激的なトークの後、休憩を挟んで後半は
VOICE SPACE主催による藝大生と谷川氏の交流コーナー。
これは藝大生が谷川氏の詩に音楽をつけた作品を氏の前で発表するというもの。
学内公募により私(中村)の作品を含む3作品が集まりました
(私は当時のVOICE SPACEメンバーではなく、公募で集まった一人でした)

今回演奏された3作品はただ詩に歌をつけたものではありません。
歌にはしにくい形態の為、今まで作曲家が曲をつけてこなかった詩を
あえて選び、“朗読”と音楽とのコラボレートを試みたもの。
学内の作曲科の演奏会とは一味違ったものになったのではないでしょうか。

私は谷川氏の詩集『定義』より『りんごへの固執』の朗読に
あえてのフルート1本勝負で味付けしてみました。
詩のユーモアに負けないように自分らしい世界を出してみたつもりです。

VOICE SPACE古株の森川さんの作品は『Venus計画』を
5人が大部屋の隅々に散らばって無表情に朗読するアンサンブル。
音楽という概念を少し離れたシュールな作品でした。

作曲科学部生の伊東くんは『少年Aの散歩』を
彼らしい繊細な音楽観でピアノとソロ朗読の作品に仕立て上げました。
朗読の女性の中性的な声が印象的でした。

谷川さんはとても熱心に見て下さって
音楽的なことやパフォーマンスとしての構成のアドバイス等
非常に鋭い観点で御講評をして下さいました。
その後、会場にいる皆からの質問コーナーになり
なかなか厳しく熱い議論が長時間に及びました。
間近で見た谷川氏はまるで神様のようでした。これがオーラというのか。
私は終始びびっていました(笑)。伊東くんもかな?(笑)

終わった後、VOICE SPACE関係者や作品発表者、熱狂的ファンの学生達が
谷川氏を囲み、懇親会が行われました。
なかなか普段聞けないお話で盛り上がり、
学校の電気が強制的に消される23時まで続きました。
詩集にサインをして頂きました。一生の宝物!!

この講義中いちばん印象に残った言葉は「自分を消す」ということ。
自己というものを消して、言葉が詩を作るのだそうです。
わからない。けど、わかるような。
これについてここで書き出したら止まらないと思うので。
これからVOICE SPACEで答えを出していければいいなと思います。

ここまで読んで下さいまして、ありがとうございました。
なお、『りんごへの固執』は倉敷インスピレーションでも再演されますので
楽しみにしていて下さいませ。

(文 by 中村) (写真 by 萬谷)


about VOICE SPACE

VOICE SPACE
東京芸術大学音楽学部の学生、院生、卒業生を中心とした、詩と音楽のコラボレーションを実験する日本唯一のパフォーマンスグループ。「音楽文芸」講座担当の佐々木幹郎氏、成田英明氏を顧問として「東京芸術大学現代詩研究会“VOICE SPACE”」として2004年に発足。2010年に“VOICE SPACE”と改め、現在に至る。
クラシック、邦楽、アイリッシュ音楽の演奏家、歌手、作曲家を含めて約20名の多彩なメンバーを擁し、ジャンルを超えた幅広い活動に定評がある。

 【VOICE SPACE 誕生のきっかけ】
2002年東京芸術大学音楽研究科(大学院))「音楽文芸」発足に際し、 非常勤講師として詩人佐々木幹郎氏を招き、 2004年に「東京芸術大学現代詩研究会---VOICE SPACE」を発足させる。 ここから言葉と音楽とを結ぶ新たな芸術分野が生まれてくることを期待し、 芸術創造のプロ集団としての可能性をさぐる。 詩を声に出して読むこと、歌うことと、声に出さないことの重要性。 音楽とのコラボレーションのなかで、どこまで日本語の未来を開くか、 VOICE SPACEが試みる領域は、 文学・音楽・美術・映像のジャンルを越えて広がることをめざす。

今までの活動についてはこちら

佐々木幹郎先生 

佐々木幹郎 Mikiro Sasaki / 詩人
1947年奈良県生まれ、大阪で育つ。
詩集に『死者の鞭』『水中火災』『音みな光り』『「蜂蜜採り』(高見順賞)『現代詩文庫・佐々木幹郎詩集(正、続)』『砂から』『悲歌が生まれるまで』など。
英訳詩集に『Demented Flute Selected Poems 1967-1986』。
評論・エッセイ集に『中原中也』(サントリー学芸賞)『河内望郷歌』『自転車乗りの夢』『「パステルナークの白い家』『中原中也 悲しみからはじまる』『雨過ぎて雲破れるところ』『人形記―日本人の遠い夢』など。
共編著に『新編中原中也全集』全6巻。 詩の他に比較文化論、紀行文の分野でも活躍し、『カトマンズ・デイ・ドリーム』『アジア海道紀行』(読売文学賞)『やわらかく、壊れる』ほか多数。
ネパールやアイルランド、中国の詩人たちとも交流し、海外での詩の朗読会も多い。
1984年ミシガン州立オークランド大学客員研究員。2002~07年東京芸術大学音楽研究科音楽文芸非常勤講師。

【豆データ】
・中原中也研究の第一人者。中原中也記念館のある山口は第二の故郷らしい。
・好きな国は、1番にネパール、2番にアイルランドという。ヒマラヤ・トレッキングの話をすると止まらない。アイルランドへは3年に1度行く。
・なんといっても、シングル・モルトの大ファン。ボトルを前にすると、ウイスキーのブレンダーになるべきだったと、いつも同じ反省。
・浅間山麓の山小屋で、Alice Jamと名づけたジャムを作ったりもしている。ジャムのなかには秘かにシングル・モルトが入っているらしい。
・写真と映画と音楽が好き。写真の腕前は『アジア海道紀行』で披露。映画「眠れ蜜」(1976)の脚本をはじめ、浄瑠璃の人形と組み合わせたNHKの音楽番組「大蛇」(1990)の脚本(石井眞木作曲)で、プラハ国際テレビ祭特別賞も。

Prof.Hideaki Narita

■成田英明 Hideaki Narita / 東京芸術大学教授
1945年青森県生。東京大学人文科学研究科英語英文学専攻博士課程中退。文学修士。東京芸術大学音楽研究科音楽文芸教授。
英国、アイルランド文化・文芸研究。主な研究テーマの一つは「メランコリーの系譜」。関連論文として「ハムレット」「トリストラム・シャンディ」「サミュエル・ベケット」「弥勒菩薩と英文学」論その他。
担当演習・講義:音楽文芸演習、音楽文芸特殊研究、音楽文芸実習、声楽特殊研究(英米歌曲)等。
詩集に『島の危ない住人たち』(2007 書肆山田)。

【豆データ】
・VOICE SPACEのディレクター。学内団体としての活動の総責任者。練習場の手配を含め、企画全般を手がける。
・学生時代にトランペット(ナランペット? イランペット?)を吹いていたという伝説がある。
・趣味はテニス、スキー、登山、フライ・フィッシング、写真、編み物、etc.
・<杜の詩人>、<名うてのハッセル遣い>と呼ばれてみたい、 と秘かに願っているらしいが、VOICE SPACEでは<エーメー先生>。研究室の扉には「Pub Airport」の看板が。


VOICE SPACE

■VOICE SPACE メンバー (2009年5月現在)
中村裕美 (作曲)
小田朋美 (作曲)

小林沙羅 (声楽/ソプラノ)
鈴木准 (声楽/テノール)
服部響子 (声楽/ソプラノ)
中村はる那 (声楽/ソプラノ)
薬師寺典子 (声楽/ソプラノ)
黄木透 (声楽/テノール)
齊藤州重 (声楽/バリトン)
早坂牧子 (音楽文芸/ソプラノ・パイプオルガン)

豊田耕三 (音楽教育/ティン&ローホイッスル・アイリッシュフルート)
権頭真由 (楽理/アコーディオン)
中村大史 (音楽環境創造/ギター・ブズーキ・アコーディオン)

澤村祐司 (邦楽/生田流筝曲)★VOICE SPACE代表
渡辺元子 (邦楽/尺八)
石井千鶴 (邦楽/鼓)

丹野恵美子 (器楽/フルート)
森口真智子 (器楽/ヴァイオリン)
關口将史 (器楽/チェロ)
相川瞳 (器楽/打楽器)
大野真由子 (器楽/ピアノ)
萬谷衣里 (器楽/ピアノ)※ドイツ留学中

【会友】
河野美砂子(ピアノ・京都市立芸術大学非常勤講師/歌人)

【用務員】
谷川俊太郎(詩人)
小室等(歌手・作曲家/ギター)