VOICE SPACE
  詩と音楽のコラボレーション集団 "VOICE SPACE" 公式ブログ
CD

声のまぼろし

CD「声のまぼろし」
2010年2月28日発売 ¥2000
ご購入はこちら→RAGTIME



Information

VOICE SPACE 

Author:VOICE SPACE 
・VOICE SPACEとは
東京芸術大学音楽学部の学生、院生、卒業生を中心とした、 現代詩を研究する音楽グループ。「音楽文芸」講座担当の佐々木幹郎氏、成田英明氏を顧問として2004年に発足。
>>メンバー



mail to VOICE SPACE



New Entries



Categories



Maxim

fc2ブログ



Comments



Trackbacks



Archives



Thanks!

>



Special

VOICE SPACE in 倉敷
Web写真集
(全330頁)

スライドショー 一覧


倉敷インスピレーション2006のレポートと併せてご覧ください。

レポート



Photo Club

VOICE SPACEメンバーたちが撮った写真を公開! VOICE SPACE写真クラブ



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



Search



Links

このブログをリンクに追加する



RSS



Let's play!




サントリー美術館オープニング記念イベント

サントリー美術館オープニング記念展「日本を祝う」

暑い6月。
梅雨を前にして、ほんの少しずつ、夏の足音が聞こえ始めていますね。

さて今回は、先月(5月27日)夜に行われた
「サントリー美術館オープニング記念イベント」のレポートを、
箏の演奏で参加させて頂きました、澤村祐司よりお届け致します!

この三つ前にアップされている「小室等さんとの再会」という記事には、
このイベントの第1回リハーサルの模様が書かれていますので、
そちらも是非ご覧になってみて下さい☆

今回の会場となったのは、美術館の吹き抜けスペース!
我が国の歴史を築いてきた陶器や襖絵。
その数々に見守られながらのステージとなりました。
私たち演奏者は、会場の中央につり下げられた、
「祝いの紐」と題したオブジェをぐるりと取り囲んで、演奏することになりました。

午後7時半、佐々木詩人と小室さんがはじまりのトーク。
あれ?多喜雄さんと千鶴さんの姿が…!?
しかし二人も実は、最初の演目のために、階段の上でしっかりとスタンバイをしていたのです!

トークが終わり、いよいよ演奏!
多喜雄さんの声は、「はじまりの祝詞(のりと)」となって、吹き抜けの会場一杯に響き渡り、
小室さんのギターの音が切り込まれると、あたりの空気はいっぺんに引き締まりました。

私も、心の動いていくままに箏の音を放ちましたが、
音を出している自分でさえも不思議に思えたあの響きの感覚は、今でも忘れられません!!
そして最後にまた祝詞が、今度は鼓を伴って再現されると、
会場の中には、何か、時代が遥か昔にタイムスリップしてしまった様な、
そんな空気が作り上げられていたのでした。

「はじまりの祝詞(のりと)」が終わり、
演奏者全員がオブジェの周りに集まり、ふたたびトーク開始!

佐々木幹郎&小室等&伊藤多喜雄、
この3人のトークが演目の合間を縫って、最後まで入ったのですが、
会場からの笑い声が絶えることは、ほとんどありませんでしたねぇ!


そのノリを保ち続けて突入したのが、「樽をころがせ」という歌。
ギター、歌、鼓、そして琴の響きで、いい感じで酒に酔う様子をかもし出せるか、
がこの曲のポイントだったのですが、きっとめでたく楽しげに踊り、
最後は尽き果てることができたのだろう(?)と思いました!

それにしても、小室さんが、「いーやっおっおー」と囃して歌っていらしたあの旋律は、
私も含め多くの愛酒家を魅了した様で、
「これCMに使えるぞー」なんていう声も、ちらほらと聞こえていました!

その後も色々な曲がありました。
穏やかなバラードのメロディーに、千鶴さんと私はコーラスで参加しました、
多喜雄さんの民謡で、再び懐かしさが会場に戻りました。

詩人の朗読でまたうっとり、
私も一曲独奏し……、あっという間に時間が過ぎ……、

最後に演奏した曲は、「タカラ貝 貝尽くしうた」!
詩人の故郷・河内地方で広く親しまれていた
「阿呆陀羅経」の言葉遣いを取り入れて作られた詩で、
ひたすらに「タカラ貝」の名前を「だから」という言葉の糊だけで繋ぎ合わせたことで、
大変めでたいリズムが生まれていました。
それを演奏者全員の歌と楽器で、とにかく楽しく、そして賑やかに飾ったところで、
その日のイベントは、無事に幕を下ろしたのでした。

終わっても、
なんだか「90分間ずっと会場にいたのだ」という感じが全くしないほどに、
とても内容の濃い、緊張できた時間だったのではないかと思っています。

もちろん私の中には「まだまだ出すことのできた自分がいたはず!」
などという心残りはたくさんあります。
けれど何より、今回の舞台で、小室等さんとの再会、
そして伊藤多喜雄さんとの出合いがあったということが、本当に嬉しいです。
三回のリハーサルや本番で、色々と教えて頂いたことに、心から感謝しています。
これからも、あの場所で感じた音の大切さを忘れない様に頑張りたいと思います。


最後になりましたが、日曜の夜であったにも関わらず、
イベントにおこし下さった皆様、本当にありがとうございました!!!

    (By Yuji Sawamura)


スポンサーサイト





小室等さんとの再会!
山口レポートの途中ですが、今回は最新の情報をお届けします。

5月某日、学内某練習室に
小室等さん、またまた登場!


というのは。

このたび東京ミッドタウンに開館したサントリー美術館
このオープニング記念イベントにて
VOICE SPACEは再び小室等さんと共演するのです!

「日本を祝う」展 記念イベント 詩と音楽のコラボレーション「祝いの詞」
2007年5月27日(日)19:30~
会場:3階展示室内
出演:佐々木幹郎、小室等、伊藤多喜雄、VOICE SPACE

(応募は締め切られています)

このイベントでは佐々木幹郎氏の新作に小室等氏が作曲。
小室さん&VOICE SPACEが演奏。
伊藤多喜雄氏が歌います。


このイベントに出演するVOICEメンバーは
邦楽器メンバーの澤村祐司&石井千鶴。

小室さん、澤村くんに音を鳴らしてもらいながら
箏の特徴や澤村くんの持っている引き出しを短時間で掴みます。


みきろう先生の新作のうちの一篇は「樽をころがせ」と題したウイスキーを讃える詩。
小室さんが音を探り始めました。

すると…??


千鶴さんと澤村くんも即興で参加!

目の前でどんどん音楽が形作られていきます!

カメラ係の私、興奮で手ぶれしちゃいそうでした!

真剣にビデオカメラを構えるのは成田教授。詩人でもあります。
実はつい先日、中也生誕祭で
撮った本番の映像を誤って消去してしまうというミスに泣いたばかり!
今回は消さないようにね!

詩人「おもしろいっ!」


練習をちらりと覗きにいらしたのはなんと指揮科の小林研一郎先生!
楽しんでいらっしゃいました!

(文&写真:中村ゆ)